霊能者ヴォイス

今回は、心霊写真のお話を幾つか例に挙げてお話しますね。
まずは、九州に住むZさんのお話から・・。

彼女は最初、離婚問題でご相談に見えました。彼女の当時の夫は、お金にだらしがなく、今時ない位の男尊女卑、そのくせ、妻以外の女性には優しく・・つまり女癖が悪いと言う事なのですが。もっとも、Zさんも恋愛時代は、その優しさと強引さに惹かれてしまったのですが(と、本人が言っていますが・笑)おまけに、ちょっと変わった性癖まである・・、見て見ぬ振りをしてきたのですが、ある日彼の愛人が、「妊娠したので、離婚してほしい」と押しかけて来たのです。
さすがの、彼女も驚きました。「子供が3人もいるのに、何て事をしてくれるの!!」と彼に詰め寄りました。
愛人の親御さんも交え、話し合う事になったのですが、実は妊娠は嘘で、いつまでも煮え切らない彼に対し、強行手段に出たという事でしょう。彼は「妻と別れる」と言っていたのです。
話し合いの末、「愛人とは別れる。これからはきちんとする。」と、ここまでは、残念ながらよくあるケースなのですが・・。夫は実は、別れておらず、その愛人と関係を続けていたのです。
それからというもの、嫌がらせの無言電話は、夫のいない時に絶え間なく、掛かってきます。ポストの中は物色される・・様々な事が起こりました。日に日にエスカレートする嫌がらせに、Zさんは子供と自分の身の危険まで感じるようになり追い詰められました。
夫に言っても、「偶然だ。気にしすぎだ。まだそんな話をするのか!」と取り合ってもらえなかったのですが、彼女は迫り来る殺気の様なものを益々感じていました。

ある日のことです・・。ポストに切手のない封筒が入っています。開けると中には、夫と愛人のベッドでの目を背けたくなる様な写真が何枚か入っているのです。それを夫に突き付けると、何と逆切れ状態に・・。「やっぱり、あの子とは別れられない、心も体もお前より合うんだ!!」それだけではなく、Zさんの心を打ちのめす酷い言葉の数々が夫の口から出てきたのです。
更に彼の口から出た言葉は・・「離婚はしない。会社での立場にも、今後にも響く。食わしてやってるんだ、文句ないだろう!」彼はそれなり出世街道で、お金の問題があっても、財産のある親は彼をいつも甘やかし、尻拭いをしてきたのです。しかし、彼の親は息子の放蕩の果て・・は助けても、Zさんと孫の生活はびた一文助ける事はせず、彼女は毎日やり繰りに追われていました。
パートに出たくとも、「みっともない」と言われ出してもらえません。それどころか、「今日は子供の○○がありますので幾ら下さい。」と言う具合に、財布も渡して貰えない。
Zさんは、憑き物が落ちる様に、気が付きました。
「この人といたら、自分も子供達も駄目になってしまう。別れたい。」と・・。Zさんはまだ30代後半。今時聞いたことも無いような、男尊女卑の夫との生活を終わらせ、子供と新しい生活を始めようと決心したのですが、当の夫は離婚に応じず、子供も渡さないと、頑として言い張るのです。暴力も受けるようになり、しかも、愛人の嫌がらせは更にエスカレートしていきました。

八方塞の様な状態で、見るに見かねた友人に紹介され、私の所にいらっしゃいました。
この夫婦の場合、やはり「離婚」と言う結論が霊視でも出てきました。愛人も殺意に近い感情を、Zさん、子供達に持っていてとても危険な状態でした。愛人にしてみれば離婚しないのは奥さんの方だと思い込んでいるのですから・・。
しかも、彼との関係の中で、親にも知れ、でも別れられず、ノイローゼに近い状態になっている事も、霊視出来ました。元々、不倫になど向かない子だったのでしょう・・。いつ頃、離婚が出来るか、その為のタイミングや方法を、霊視し、アドバイスをしました。
又、少しでも早く良い形で縁が切れるよう霊的に執り行ないをする事にもなりました。内容の細かい事はご本人が書かないでほしいとの事なので言えませんが。ある程度離婚まで時間が掛かると出てきましたので、「何かあったら、すぐ連絡して下さいね。危ない予感がしたら子供との安全を考え逃げて下さいね。」その様なことを付け加えて、鑑定を終えました。
離婚に向け、動き出した彼女はアドバイスに沿って、自分の妹の元を訪れ、話をし、暫く子供と一緒に御世話になる事にしたのです。姉妹は結婚していてその夫もとても良い人で、「男手があった方が安全だろう」とZさんの夫の異常さも理解してくれ、快く助けてくれたのです。幸い妹の夫の親戚もそのあたりに集まっていて、迷惑がるどころか、何かの時には助けてくれるとまで言ってくれました。
Zさんのご両親は他界されていて、それもあり、彼女はそんな夫でも我慢するしかないと思っていたのです。
しかし、動き出した彼女に、思っていた以上に沢山の救いの手が差し伸べられたのです。必要最低限の、生活費しか渡されなかった彼女は当然ゆとりはありませんでしたが、事情を知り、両親の残してくれた家に暮らす兄夫婦も、「金銭面では何とかするから安心して、裁判でも何でも起こしなさい。」と言ってくれました。
しかし、霊視でも調停離婚ではなくあくまでも協議離婚が良いと出ていました。風向きが良くなり、代理人を立て挑みましたが平行線のまま、離婚は進みません。しかし、そんな中、彼女の子供達は明るく本当に、今までにない位安心して、笑顔で毎日を過ごす事になりました。子供は敏感です。小さいながらも、母親の辛さを感じ取り、いつも心配していました。

御世話になっている妹の夫は、写真好きで沢山、子供達の写真を撮ってくれていたのですが・・。何枚もおかしな写真が出来上がっている事に気が付いたのです。普通ではないと思い、Zさんから、「写真を見てほしい、子供達が心配です。」と連絡が入ったのです。時間を作り、訪ねることにしました。
写真を見てびっくりしました。心霊写真は多く見てきている私ですが、余りの多さに驚いてしまったのです。
真っ赤な不気味な光の入った写真・・体の一部が透けている写真、腕や足が写っていない写真・・。中でも、子供達の首から上が全員、ぼやけてしまっている写真は今でも、ぞっとします。皆慌ててしまったのも無理がありません。
一枚一枚、鑑定していきました。その写真の殆どは、愛人と夫、そして、夫の両親の生霊によるものでした。都合の悪いことは全て人のせいにする夫。それを鵜呑みにする子離れ出来ない親・・自制の効かなくなった愛人・・。
離婚すると言っていた愛人に彼は、「子供が離婚しないでくれと泣くので、離婚は出来ない」と手のひらを返し、嘘吹いていたのです。この愛人・・3回も彼の子を諦めていました。ついに本当に彼女は、ある意味狂ってしまったのでしょう・・。その念の塊が怨霊の様になり、写真に写っていたのです。
鑑定すればするほど、人は恐ろしいものになってしまう事がある・・と感じざるをえませんでした。
写真の中には、警告写真もありました。亡くなった彼女の両親、守護が、この危険な状態を伝えようとして写り込んでいたのです。私も、あらためて必要な霊的な処理を行う事にし、彼女は前にも増して、ご両親に手を合わせ、時期を待ちました。
その後、心霊写真は写らなくなり、また2年と言う時間を掛けましたが、無事離婚でき、今は元気に、幸せに暮らしています。
ある時を境に、彼は離婚に応じ、「今後一切、関係ない。子供にも逢いたくない。」とある程度まとまった慰謝料を払い、そそくさと彼女達の元を去って行きました。愛人とは別の、新しい彼女と結婚する事になったのです。
本当に・・呆れ返ってしまいますが、何はともあれ、Zさんは新しい生活を手に入れる事が出来たのです。写真をきっかけに、彼女は「護られている」事を痛感し、信じ、前に進んだのですが・・。
本当に恐ろしい、写真もありました。私の立場では、10段階で、レベル8に相当していましたね。(笑)

写真の話を幾つか・・。もう長いお付き合いのご依頼者Bさん。
明るい彼女は、ある日、「先生!飛行機の中から写真撮ったら、天使が写ったんですぅ!」と・・。
「は??天使??羽???」その写真を見てみると、何と巨大な捻じ曲がった女性の手が・・・。しかも在り得ない形で・・真っ赤なマニキュアも塗っているのがはっきり写っています。天使どころか、悪意の手です。
「どうしてこれが天使に見えるの?」
このBさん。明るい方でして・・、写真を見て
「きゃ~!こっっ、これ!!手・・手ですよね!どう見ても手です。」
鑑定結果は、飛行機事故で亡くなりさまよっている方の手が、写ってしまっていたのです。体の一部が見つからなかったのでしょう・・。この写真は、供養いたしましたが。
また、結婚式のお写真で、新婦の横に、亡くなった祖母様が、まるで生きているかのように、笑って写っていた写真もありました。祖母様は一緒に、孫の結婚式に参加していたのでしょう・・。着物をきちんと着て写っておられました。

この仕事をしていますと、様々な不思議な写真を見ることがあります。恐ろしいものから、涙の出る様な暖かいものまで・・。
今回はそんな中からお話致しました。