<不意打ちに合う><隙を突かれた><ボーっとしていた><気が付かなかった>など等・・・。そういうことってありますよね。今回はそんな事から来たお話です。
ホームページの最初に、私は霊能者としての仕事と別にもう一つ仕事があるということはお話しました。
これから話す事はもうかなり前のことなのですが、当時私は東京都S区のT川近くでマンション暮らしをしていました。その仕事が大変忙しく霊視の仕事をセーブしながら過ごしていた時の事です。
仕事でK県の湖に行くことになりました。以前に行った事があり、良い印象がなく、むしろ二度と行きたくないとさえ感じていたのですが、仕事では仕方ありません。
当日、体調もあまり良くなく、頭痛・寒気と来ていたのですが、のん気に<風邪かな?>等と薬飲み、自分の体質も考えず無防備極まりない状態で向かいました。まさに、ボケボケしていたとしか言いようがないのですが(笑)言い訳にもなりませんが<仕事>の事しか考えていなかったのね。当然、現地でも仕事に没頭し何も気付かず、何も見ずご丁寧に湖を眺められる部屋に一泊して帰ってきました。体調は更に悪くなり、だるいし寒いし頭が死ぬほど痛いし・・・。<絶対、風邪だわ!早く直さないと!!幸い明日は休めるからラッキー!!>。間もなく訪れる、恐怖の不意打ちも知らず、本当にボケていました。
と・・・そこへ電話が・・・。幼い頃から私を<お姉ちゃん>と慕ってくれている幼馴染の男の子M君が、当時マンションから大学が近く、良く遊びに来ていたのですが彼でした。なかなか勘のいい子です。
<後で行くから>との事。<風邪薬の強いの買ってきて。>なんてのんきな事を言い、少し横になろうとリビングのソファーで目を閉じたまさにその瞬間!!天井から何が落ちてきたと思いますか?<生首!!>生首なんです。霊視ではかなり凄いもの、ビジョンを視る事は沢山あり慣れてもいますが、これは本当に心臓が止まるかと思う位びっくりし、一瞬、何が何だか・・・声も出ない・・・。飛び起きてそれがこちらの世界の事ではないと気付くまで不覚にも何分か掛かってしまいました。
不意打ち。隙狙い・・・。霊視しているわけではないのに・・・。怖いのなんのって。生首・・・ドスンと音と振動付でしたし・・・。
間もなくM君がインターホンを鳴らし到着。そのマンションは廊下が長く、しかもその状況ですから慌てて足がもつれて転がるように玄関に行き開けると真っ青な顔の彼が立っている。
その頃には私の方は落ち着き、<あの湖から拾ってきちゃった>事も分かり冷静さを取り戻し、何はともあれ彼に飲み物でもと・・・。しかしM君は着いてから一言も話さない。<どうかしたの?>と聞くと、<お姉ちゃん・・玄関の前にずぶ濡れの男の人が立っていて・・・消えたんだよ!!>。私はまた震えてしまい<実はね・・・>と話ました。
彼は<お姉ちゃんでもそんな事もあるんだね。ボーとしてるから俺まで見る羽目になるんだ・・・もー嫌だ!!><帰らないでよ!!>と私。
ピンポーン!!インターホンが・・・。<きゃっー!!>私たち。出ると従姉妹の声。しかも酔っている様子。私のこの手の話には身内の登場がとても多いのですが、自分の体験談となるとどうしても・・・私が霊的な事でピンチの時は不思議と身内が出てくるのはある意味、護りが働いているのでしょう。
酔って家までたどり着けないので泊めてもらおうとタクシーで来たのです。後から考えたらタクシーなら家まで帰れたはずなのですが・・・。来るや否やキッチンに行き水を飲みリビングに来て言った言葉は・・・<キッチンにいる男の人、風邪引かないかな・・・あんなにずぶ濡れで・・・>。
その夜は悲惨でした。翌日、私は風邪の治療ではなく霊能者として一日中、霊視、ご供養等、過ごしたのは言うまでもありません。当然体調も時期に良くなりました。風邪ではないのですから・・・。
確かに霊能者ではありますが生身の人間です。四六時中アンテナ立てているわけでもないですし・・・。不意打ちにあったり不本意な事もあります。これも本当に怖い思いをしました。
さて実は、生首は体を探していました。その体は重石が付いた状態で湖の底にあるのが霊視で見えました。それ以上のことは望んでいないので、あちらの世界で五体満足の状態にして、この件は終わる事になりました。
この結末は話すべきか悩みましたが、あえて書く事にしました。生きている人間と亡くなっている方とどちらが恐ろしいのか・・・分かりませんね。ちなみにM君はそれから暫く湖嫌いになり、私のところへも一ヶ月は来ませんでしたね(笑)
彼にはきっと霊より私のほうが怖かったのかもしれません・・・?