ご葬儀や墓石・・昔と違い今は色々な形が増えていますね。
「○○家」等ではなく個人の好きだった言葉を墓石に刻んだり墓石の形も色々になりました。
ご葬儀も自宅ではなく斎場や故人に所縁のある場所等で、家族葬も増え、内容も好きだった音楽やダンス等で偲んだり・・終活・エンディングノート・・本人の意思を生前に伝えておく方法も増えてきました。
いつかは必ず訪れる死について生前から希望を伝えておくことはいいことだと思います。縁のあった方や愛する家族にメッセージを残すことも残された方々にとって励みにもなります。まっすぐに旅立てること、見送れることは私の立場から見ても理想です。
しかし、死・別れは突然で、年齢も亡くなりかたも多様で、そうできないこともたくさんあります。
そんな中、「お骨」について少しお話したいと思います。
突然の死に向き合うことがとてもつらく苦しくて、先に進むことができない・・そんな方々がご依頼にいらっしゃいます。
何があったのか・・今どういう状態なのか・・伝えたいこと聞きたいことが多すぎてその別れを受け止めることができずにいるのです。
そういう方の中にはお骨を自宅に置かれていることも多いのですが・・残念ですがそれは決して良いことではないのです。
お気持ちはわかります。
年配のご両親がお子様を亡くされ「もうすぐ自分たちも逝くからその時までここで・・一緒に埋葬してほしい」
小さなお子さんを亡くされたご両親・・「一人でお墓にいさせるなんてできない。お骨になってもどうしても傍にいてやりたい」ある家族は「犯人が捕まるまで埋葬はできない」痛いほどよくわかります。お骨でもいいから一緒に過ごすことが支えになっていることもよくわかります。
それでも家の中にずっとお骨を置くことは双方にとって良いことではないと・・私は霊能者という立場、経験上、言わなければなりません。
お骨となりましたが、それはご遺体と同じでお家にずっと置いておくことは良いことではないのです。
火葬・荼毘によって姿形は変わりました。
この世からあの世に・・旅立ったのです。肉体を離れて魂となり霊魂となったのです。
それが死です。
想いも愛も存在します。つながります。
しかし亡骸となったその肉体は本来、自然に、帰っていくのです。散骨・埋葬・墓地・納骨堂等、ふさわしい場所に納まることが大切なのです。傍にいたはずの人が声も姿もなくなってしまう・・温もりだけでなくその形も無くなってしまう・・どうしても受け止めきれない思いがあるでしょう。せめて形あるお骨だけでも・・。
もし皆さんが皆さんの近い方がこういうケースに当てはまってしまっていたら、お骨をずっと家に置いている事があったら供養のためにもしかるべき場所に・・と思います。
また、天災などでご遺体が戻らないケースもあります。一日も早くと願います。でもね・・魂は帰って来ています。家族の傍に愛する人の傍に帰ろうとします。そのことも皆さんにお伝えしたいと思いました。
少し違いますが、代々のお墓は遠くてもう誰もその土地には住んでいない。お参りしやすい霊園や墓地に移すというようなケースのご依頼も増えています。
お骨の扱い方は慎重にしなければなりません。
霊とお骨・・どちらも大切にするものだからこそ、扱い方が少しだけ違い難しいのかもしれませんね。
ちなみに、ペットのお骨も同じように自宅に置くことは決して良いことではありません。