【心霊・怪奇現象-其の4-】ではボーっとしていて不意打ちに合ったお話をしましたが、今回は、ボーっとしていてというか<魔が差した>お話です。勿論、私の体験談ですが・・・。
これもかなり前の若い時のお話、有名なお稲荷様にまつわる話です。
そのお稲荷様にはご縁があって、当時も今も良くお参りするのですが(仏系なので親戚関係が修行に入ったりする事もあり)不思議とおまいりの後は良い事があり、私の中ではほとんどジンクスになっています。相性がそこの気と合うのですね。
その日も友人と朝から向かい参拝し帰路に・・・。
私は車で行動する事が多く、あまり電車には乗らないほうなのね。新幹線や飛行機は使いますが・・・。でもその日は確か渋滞が予想されたか何かで電車で行って、その帰りの電車の中で、何か体が痒いなあと・・・。電車の中で掻きむしるわけにもいかず、どんどん強くなる痒みを後半はほとんど精神力(笑)で耐え、友人に<体中痒い!>と言いながら戻りました。
部屋に入り待ってましたとばかり体を掻きむしり服を脱ぎ友人に<何か刺されてるかできていない?>と尋ねたら、私の顔を見た友人がびっくり!!<鏡!鏡見てみなさいっ!>って・・・。慌てて見てみると、そこには目の周りがまるでパンダのように赤くなっている姿が・・・。本当にパンダの黒い部分が赤くなっているようです。何か食あたりでもしてしまったに違いない・・・。
私は皮膚も人一倍丈夫ですし、アレルギーもありません。顔は見た目はパンダの様で酷い事になっているものの痒みは無く、しかし体中の痒みは尋常ではなくなってくる・・・。ほとんど半泣き状態で体を掻きまくり、もう本当に限界で・・・。髪用のブラシを手に取りそれで掻くという行動に出てしまう私に友人が<何か動物の毛づくろいみたいね>っと。ガーン!!何ということ!!私とした事が・・・。
ピンと来て確認の為神棚と仏壇に・・・。その日はすごく寒く、車でない事もあり、当時の流行も手伝い、私はシルバーフォックスとミンクの毛皮のロングコートを身にまとい参拝したのです。魔が差したとしか言い様がありません。念のため言いますが、毛皮を着てはいけないということではなく、私には良くなかったということですよ。気が合う処だけに許されなかったのでしょう。
お稲荷様の気は比較的人間界に近い所にあり、それゆえにご利益も早い所があります。他の神仏と異なりお稲荷様は民家の敷地内にお祀りされているのも見かけるはずです。お稲荷様は神仏の眷属、御使いの象徴ですから・・・。その分、細かな気遣い、御礼参り等が必要な事があるのです。
よく<狐の祟り>等耳にしますが、私から見ると身近な分きちんとしなければということでしょうね。それさえ出来れば確かにお力は貸していただけるでしょうから・・・。
さておき、事の次第が分かった私はそれから身を清める為水風呂に入り、翌日、もう一度お詫び参りに行き、事なきを得ました。本当に不思議なのですが、顔がパンダ、そして体は痒みは勿論、手のひら足の裏が真っ赤に腫れ上がってしまったのですよ。ちょっと考えれば当たり前の事でした。
しかし<魔が差して・・・>うっかり・・・と言う事もあるのですね。加えて言うと私は特定の宗教を信仰しているのではありません。キリストの教会でも素敵な所であれば行きますし、(気の良い所)神社仏閣巡りは趣味になっています(笑)。自然力・神仏等は大きな力で目で人間を見守ってくれています。相性・ご縁は確かにありますが・・・。広く人々に降り注いでいます。そこにそれにエネルギーがあるということです。
通常であればどんな格好で行こうが問題はないのですが、しかし霊能者として生まれて、それを生業としている私には許されなかったミスだったのでしょうね。お稲荷様が許さないというより、そこにはそれを強く信仰され守っていた方々の気や信念のエネルギーも共存しているのですから・・・。
お会いした事がある方はご存知でしょうが、私は今では、コートはフェイクファー専門です(笑)。こんな事があったからです。靴やバック等は皮ですよ!! お肉も大好きですし・・・。でもコートは毛皮は着ない事にしているのです。少なくても私には必要ないし合わないので・・・。
こんな体験話でした。